福祉会について
福祉会とは、小地域単位(概ね民生委員の担当区域)での福祉を推進するための組織のことで、その区域内の自治委員や民生委員、社会福祉委員などで構成されています。
福祉会活動を開始した背景
羽島市社会福祉協議会は平成11年度から福祉会の設置を呼びかけています。
これは、平成12年度から介護保険制度が導入されるのをきっかけに、地域福祉の推進に携わる人々が福祉制度やサービス内容について学ぶ必要があると考えたことと、地域福祉の推進に地域住民の参加がより求められるようになったからです。
福祉会の基本的な活動
福祉会活動は、そのメンバーや地域の主体的な活動のため、地域の状況に即して行うことが大切ですが、活動を行う上で2つの基本的な考え方をご紹介します。
(1)みんなで学ぶ
福祉会の構成メンバーが、福祉制度や福祉サービスについて学びます。
例えば・・・
認知症について理解する
キャラバン・メイト※1)から認知症の症状や接し方などについて学ぶ。
キャラバン・メイトとは、認知症サポーターを養成する「認知症サポーター養成講座」を開催し、講師役を務める人です。
キャラバン・メイトになるためには、所定の研修を受講し、登録する必要があります。
福祉会のメンバーだけでなく、広く地域住民に呼びかけて学ぶことも有効です。
(2)ニーズを発見する・支える
支援の必要な人の福祉ニーズを見つけて、福祉会で話し合います。そして、地域(近隣)で解決
できることは、地域住民が協力し合って取り組みます。
例えば・・・
ふれあいサロンの欠席から気づいたこと
毎回、ふれあいサロンを休まずに出席していたAさんが無断で欠席したため、心配になった民生委員がAさんの自宅を訪問すると、「今日、ふれあいサロンがある日やったかね?」と言われた。それに、何だか、先月より元気がなさそうに思った。
そこで、民生委員は、福祉会でAさんのことについて話し合うことにした。
すると参加者から、「Aさんの物忘れが進んでいるように思う」、「最近、涙もろくなった」という声が聞かれた。
話し合いの結果、地域住民で協力し合って、見守りの回数を増やすとともに、地域包括支援センターに相談することにした。
本人から民生委員などに困っていることを相談されることもあります。
しかし、なかなか言い出せない方もいるため、普段からの見守り活動などを通して、周りが気付くことも大切です。
福祉会活動の始め方
まず、地域の福祉課題を話し合ったり、福祉について学んだりする場を地域の皆さん(自治委員や民生委員、社会福祉委員など)でつくってみましょう。
↓
話し合いや学習を定期的に行うことが
“福祉会”の活動になります。
福祉会出前講座等
福祉会への支援や福祉会の普及、地域住民に福祉について知っていただくきっかけづくりを目的に、出前講座を始めました。ぜひ、ご活用ください。
また、福祉会活動ガイドライン(第5版)と福祉会だよりを発行しましたので、こちらもぜひご活用ください。
出前講座のメニュー等は下記からダウンロードしてご覧ください。
【バックナンバー】